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社長コラム【保証・保険編④】
2022年12月26日(月)
  • 社長コラム【原本】

PART4 アイレストホームの徹底した気密対策

「高気密・高断熱の家」という言葉をよく耳にするようになりました。

断熱と気密がセットで注目されるように、この二つは、どちらか片方が劣ってしまってはそれぞれの性能を十分に発揮することができません。

そのため念入りな「断熱材検査」を行なった上で、住宅の気密性能を測定、数値を算出し、基準をクリアしているか明確にする「気密検査」を行なっていきます。
 
気密性能とは、住宅の伱間をなくして室内の空気をどれだけ住宅内に閉じ込めることができるか、という性能のことです。
気密性能を上げるには、断熱材の施工不良や欠損を見逃さないのはもちろん、家中のあらゆる伱間を埋めていく必要があります。

断熱にこだわるアイレストホームでは当然気密にも尽力し、職人さんの手によって柱と床の間、家の外と中を繋ぐ金具や排気口部分、外部周りのコンセントなど、数多くの伱間に気密対策を施します。

以下の写真は、アイレストホームが実際に行う気密対策の現場写真です。金具部分に細かくコーキングが施されているのが分かります。

さらに、気密性能が劣る住宅は断熱性能の低下だけでなく、計画換気の機能を損ねたり、壁体内結露を発生し構造体を腐食させる原因にもなってしまいます。

 グラフは気密性能(C値)と、計画的な換気の割合(給気口からの給気量の割合)を示したものです。

気密性能が低い場合には、計画換気がほとんど機能していないのです。

「換気」は室内で発生する水蒸気や、建材から出る臭いなどの汚染物質を排出し、人が暮らす居住空間に新鮮な外気を供給して空気を入れ替える働きがあります。気密性能が低いと「換気」の機能は崩れ、住宅内の空気のバランスを悪化させてしまうのです。

 

下の図は壁体内結露の仕組みを表したものです。気密性能が劣った部分(断熱材の施工不良部分)では、外の冷たい空気と室内の暖かい空気の温度差によって、壁の中で結露を発生させてしまいます。

結露が発生すると湿気がたまりカビが生え、柱が腐食し構造体の耐力低下にまでつながります。

気密を徹底することは壁体内結露の予防対策となり、同時に家全体の防露性能も向上します。

気密測定によって算出される気密性能の数値をC値といい、単位は〇.〇c㎡/㎡で表されます。

C値が小さければ小さいほど伱間面積が少ない=気密性能が高いということです。

C値は測定しなければ判明しませんから、アイレストホームでは第三者機関による「気密検査」でC値を測定しています。


C値の基準はというと、平成11年の省エネ基準では「C値5以下」という基準がありました

(現在、国で気密の基準を定めていません)。

アイレストホームは「全棟C値1以下」を基準とし、「C値0.5以下」を目標としています。

気密検査を導入しC値を明確にしたことにより、ここ2年間で気密工事をして建てた住宅では平均「C値0.45」という数値を出すことができました。


今後は全棟気密工事を実施、気密検査をすることで上記の目標を目指します。お客様の住まいの気密性能
もしっかり提示いたしますので、より安心していただける材料になるかと思います。

 

記事監修代表取締役社長
旦壮之助

広島のハウスメーカーとして 「人と地球に優しい 家づくり」 を通じて、 大切な家族と過ごす空間づ くりを提案。 2022年にはUa値 0.25を達成し、 高断熱・高気密や省エネルギーな住宅づくりにも 注力している。

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