記事監修代表取締役社長
旦壮之助
広島のハウスメーカーとして 「人と地球に優しい 家づくり」 を通じて、 大切な家族と過ごす空間づ くりを提案。 2022年にはUa値 0.25を達成し、 高断熱・高気密や省エネルギーな住宅づくりにも 注力している。
アイレストホームの家づくり ▶間取りや設備を自由に選び、暮らしに合わせた理想の家を建てることこそ、注文住宅の醍醐味ではないでしょうか。最近ではランドリールームやファミリークロークといった「動線」を意識した間取りが増え、現代の共働き世代にとって家事のしやすい空間づくりが主流となりました。
一方、家事をより楽にする設備も増え、こちらも大変人気を集めています。今回は設計段階における間取りや設備のアイデアに注目し、ご家族のライフスタイルを振り返りながら理想の住まいづくりのヒントを見つけていきましょう。
ここ最近、お客様の話を伺っていると、新しい住まいでは「家事」の負担をできる限り減らしたい!と希望される声が圧倒的に増えています。
>共働き家庭や足腰に負担をかけないセカンドライフを求める層にとって、いかに「家事」をラクにできるか、それが家づくりのメインテーマになっているようです。
ところで共働き世帯にとって一日の中で一番のがんばりどころは、仕事が終わり帰宅してからお子さんが寝るまでの時間帯ではないでしょうか?
就学前のお子さんがいる場合、お迎えも必要ですし、帰宅して夕飯の準備をし、お子さんをお風呂に入れ、皿洗いに洗濯まで、毎日のルーティンワークが山ほどあります
そこで「家事楽生活のススメ」として着目するのは「洗濯」「皿洗い」「買い物」「料理」の4つです。家事のなかでも手間と時間を容赦なく求められるものです。その厄介な家事を楽にするための設計(間取り)や設備を見ていきましょう!
洗濯は単洗うだけでなく、重たい衣服を運び、干して、畳んで収納するところまで一連の作業が必要で、大幅に手間と時間がとられてしまう厄介度NO.1の家事です。ここでまず、目につけるポイントは「どこで物干しをするのか」です。
一般的には物干しはバルコニーやサンルーム、雨の日は仕方がないのでリビングやお風呂で干すというイメージが強いのですが、今はその考えがガラッと変わり、物干しは洗濯機が置いてある「ランドリールーム」での「室内干し」が主流になりつつあります。その「室内干し」のための人気設備が次の3つです。
まずは、Panasonic「室内干しユニット ホシ姫サマ」。ボタンを使って電動で竿を出し入れできる商品のため、使わない時は収納して空間をスッキリさせることができます。
高さも細かく調整できるので、干しやすい位置まで竿を下ろしたり、乾かす間は天井の高い位置に移動させて邪魔にならないようにしたり、使い勝手抜群なイチオシ商品です。
次に紹介するのは川口技研「ホスクリーン」。ホスクリーンは竿や物干しハンガーを吊るすポールが手動で取り外しできるため、使わない時には取り外せて邪魔にならず、使う時は誰でも簡単に物干し竿の設置ができます。シンプルなデザインで設置場所の幅も広がり、コストも良心的なことから需要が増えています。
3つ目は森田アルミ工業「kacu(カク)」。フレームが25×25㎜の角パイプでスタイリッシュなデザインが特徴です。インテリア物干しとしておしゃれな空間づくりまでできてしまいます。部屋に完全固定する商品のため、物干しスペースに余裕がある場合にぴったりです。
このように「室内干し」の設備(器具)を活用することで、重たい洗濯物を持ってバルコニーまで移動する手間が無くなり、一気に重労働から解放されます。
さらに干した後の「収納」をスマートにするポイントはクローゼットの位置です。家族の衣類をまとめて収納できるファミリークロークやウォークインクローゼットなどの収納スペースをランドリールーム周囲に設けたり、ランドリールーム自体に収納スペースを大きく設けるなど、移動距離を短くすることで更に家事の時短に繋がります。
クローゼットの広さはどう決めれば良いのか?家の広さによって左右されますが、家族構成や服の量、一日の過ごし方など、それぞれの家庭事情に合わせた最適解を見つけましょう。組み合わせのパターンは数えきれないほどありますので、設計の段階でしっかりイメージすることが大切です。
最近は、上の写真のように脱衣所とランドリールームを兼用するケースが多いようです。ランドリールームにカウンターを設け、干した衣類のアイロン掛けから畳む作業まで全て一箇所で済ませることができます。
「室内干し」設備をアイロン掛けカウンターの上に設ければ、無駄な面積を省くことができ、空間の有効活用にもなります。この場合、洗面所は独立型になり、生活感が出がちな脱衣所を来客時に隠すこともできるのがポイントです。
共働き家庭の場合、朝使った食器を家を出るまでに洗う暇なんてない!という方も少なくありません。できることなら朝と晩に使った全ての食器類を一度に洗浄してしまいたいと思ってしまいます。そんな時、強い味方になってくれるのが食洗機です。ここからは、皿洗いを楽にする方法をお話します。
フロントオープン型は上下それぞれに洗浄ノズルがついているため洗い残しが少なく、上下2段のカゴには想像以上に食器や調理器具を入れることができ、一気洗いをすることが可能です。
メーカーで言うと、ドイツのミーレやボッシュ、AEGが有名で、日本でも少しずつ流行り始めています容量も大きく、洗浄力も抜群な海外メーカーの食洗機は、時短を意識する共働き世帯の需要にピンポイントで応える商品として注目されています。
半導体不足による海外製の入手が困難な中、国内メーカーのリンナイが製造販売を開始しました。サイズも日本の平均的なシステムキッチンのサイズに合わせて作られており、一度に洗浄できる容量も十分。海外製にはついていない乾燥機能までついています。この食洗機、是非チェックしてみてください。
共働きで夫婦二人とも月曜日から金曜日の平日出勤の場合、買い物に行くのはなかなか難しいのが現実です。買い物の頻度を減らすためにも土日にコストコなどで食料品をまとめ買いされる方も多いのではないのでしょうか?
でも肉や魚、野菜などの食材は冷凍すれば日持ちしますが、家庭用500Ⅼ前後の冷凍庫だけでは容量が全然足りないということはありませんか?そこで活躍するのがフリーザーです!
写真はパントリーにフリーザーを設置した例です。今や共働き世帯の必需品と言っても過言ではありません。普通の冷凍庫では、下の方に入れた食材は「掘り出す」ことが必要で、なかなか取り出すことができません。
しかしフリーザーなら、内部が引き出しになっているためストレスなく食材を出し入れすることができます。フリーザーは大きいものだとスペースもとりますので、パントリーをキッチン横に設けるなど、間取りにも一工夫するといいかもしれません。
最近では、具材や調味料を入れてスイッチを押すだけで一品出来上がってしまう便利な調理家電が登場しています。それがこの「シャープのヘルシオ ホットクック」です。
朝、ホットクックに食材を入れ、出来上がりの時間を設定しておくだけでちゃんと美味しい料理が完成します。温度センサーと蒸気センサーが火の通り具合を感知しながら自動で火加減調節し、食材をかき混ぜながら調理してくれます。さらに内蓋にはドリップ加工がされており、無水鍋としても活躍します。
洗濯・皿洗い・買い物・料理を楽にするアイデアを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?これからもどんどん最新アイテムやアイデアが登場してくるはずです。
ご家庭のライフスタイルに合わせて「これはうちにぴったり」というものを取り入れながら、毎日の「家事」の負担を減らしていきましょう。そうすることで逆に「家事」が楽しくなり、普段の生活の質もぐっと高くなるはず。それが家事楽生活の「目的」です。機械に頼れるところは頼って家事を楽にしていきましょう!
記事監修代表取締役社長
旦壮之助
広島のハウスメーカーとして 「人と地球に優しい 家づくり」 を通じて、 大切な家族と過ごす空間づ くりを提案。 2022年にはUa値 0.25を達成し、 高断熱・高気密や省エネルギーな住宅づくりにも 注力している。
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