皆さまの家づくりにきっと役立つ、
そんなお話。
MENU
太陽光発電の初期費用は回収できる?10年以上使う価値とは?
2023年12月1日(金)
  • 【ZEH】

「太陽光発電の初期費用って200万円とか300万円かかるんじゃないの?」

「いくら売電できるとはいえ、本当に元が取れるの?」

「経年劣化による出力低下で発電量が減少してしまうのでは?」

 

など、太陽光発電は「ZEH」の必須アイテムでもあるのですが、コスト面や経年劣化に不安があるため、設置を迷われている方も少なくありません。そこで、今回は太陽光発電の初期費用を回収するまでの期間と、本当に得するのかどうかを考察いたします。

 

太陽光発電の初期費用が回収できるのはいつ?

初期投資に見合う太陽光発電のメリットはあるのか、考察していきましょう。表は、パナソニックの太陽光発電システムについてまとめたものです。

このパナソニックの太陽光パネルの初期費用は1,265,000円で、経済効果は1年で159,497円と算出されました。この数値で考えると、約8年で初期費用が回収できるという計算です。8年間で元をとれば、それ以降に売電する分は家計的にプラスとなるため十分にメリットを感じることができます。

 

パネルやシステムの保証

パナソニックのパネルはなんと25年保証が用意されています。瑕疵保証はもちろん、家計に影響のある出力に関しても、10年で81%未満、または25年で72%未満となった場合に無料で修理対応してくれます。

 

またパワコンは何年か経つと買い替えが必要となる機器ですが、15年のメーカー保証がついています。パネルもパワコンも経年劣化のリスクは伴いますが、保証もしっかりしているので安心して使い続けることができます。

 

太陽光を効率良く使うなら「トライブリットパワコン」

パナソニック同様、長州産業の太陽光パネルとニチコンのパワコンを使用したシステムをまとめてみました。

計算すると、初期投資額の回収に12年かかってしまい、パナソニックと比べて少し初期費用が高いと感じます。しかし、長州産業のものにはパナソニックにはない大きなメリットがあります。それが、太陽光発電をより効率的に使える「トライブリッドパワコン(ニチコン製)」の搭載です。

 

トライブリッドパワコンとは

トライブリッドパワコンは、ニチコン株式会社のトライブリッド蓄電システムです。トライブリッド蓄電システムとは、電気自動車の内臓電池、太陽光発電、家庭用蓄電池の3つを1台でまとめて制御・連携してくれます。

 

トライブリッドパワコンの仕組み

電気にはAC(交流)とDC(直流)があり、太陽光発電で作ったDC(直流)の電気を、家庭内で使用するにはAC(交流)に変換しなければなりません。また蓄電池の場合、充電する際はAC(交流)からDC(直流)に、電気を使う場合はDC(直流)からAC(交流)に変換が必要です。これら相互に変換する時には、どうしても電気ロス(変換ロス)が発生してしまいます。

 

しかし、トライブリッド蓄電システムでは、電気を移動させる際に電気の変換をほとんど必要としません。太陽光発電システム・蓄電池・電気自動車それぞれの機器で使用するパワーコンディショナーをひとつにまとめることで、変換ロスがなくなり、高効率な仕組みになっています。

 

このトライブリッドパワコンは、1台で蓄電池とV2Hの利用を可能にします。蓄電池や電気自動車を導入される方にとっては、さらに効率よく電気を作ったり、貯めたり、使ったりできる優れものとなります。

まとめ

太陽光発電を導入するには、新車と同じくらいの費用が必要です。しかし、古くなったら価値が無くなる車とは違い、初期費用分を回収すれば売電収益が入ってくるようになります。

 

回収できるまでにはおよそ10年前後かかりますが、太陽光パネルや蓄電池システムには10年以上のメーカー保証もあるので安心して長く使い続けることが可能です。

 

アイレストホームでは、お客様のライフスタイルに合わせてZEH住宅をご提案しております。お気軽にご相談ください。

 

記事監修代表取締役社長
旦壮之助

広島のハウスメーカーとして 「人と地球に優しい 家づくり」 を通じて、 大切な家族と過ごす空間づ くりを提案。 2022年にはUa値 0.25を達成し、 高断熱・高気密や省エネルギーな住宅づくりにも 注力している。

アイレストホームの家づくり ▶