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音響熟成木材と健康の関係① ~乾燥方法~
2021年6月24日(木)
今日は音響熟成木材と健康の関係①として、木材の乾燥方法について簡単にお話したいと思います。
木は山から切り倒してすぐの状態は木材自体の約1.5倍の水分を含んでいますが、時間の経過と共に水分が抜けていく過程で収縮・変形していきます。
家をたてた後で材木が変形することを防ぐために乾燥した材木を使用します。
昔は自然に木が乾燥するのを年数をかけて待っていたのですが、日本の高度経済成長の過程で高温での機械乾燥が主流となってきました。
この「高温」ですが皆さんは乾燥庫内の温度が何度くらいと思われますか?
一般的には100度から110度くらいと言われ、低温乾燥というものでも90度近くあります。
本来なら2~3年かかるものをたった1週間から10日前後で乾燥するのですが、温度が高いということは水分と一緒に油分が抜けて出てしまいます!!
木の匂いや香りは主に木の油分であり、油が抜けてしまった材木は香りや艶が弱く、パサついた状態のため粘りもなくなってしまいます。
音響熟成木材の床からは杉のいい香りがプーンとしてきますが、それは油分が残っているからなんです。
音響熟成木材はその名前の通りクラシック音楽を聴きながら約1か月をかけてゆっくり、じっくりと乾燥させるのですが、その乾燥庫内の温度は38℃を保っています。
熱を加えることがないため木の油分も残り、繊維や細胞を高温で破壊することもありません。
また、油分が残るため水にも強くカビたり腐ったりしにくいわけですね。
高温機械乾燥された床材は、水に弱いため表面保護のために塗料を塗らないといけません。
無垢材の床と思ってもなぜか塗料なり匂いがする、それは木の匂いではありません!!
音響熟成木材の床は、余計なワックスや塗料を塗る必要性がありません。
赤ちゃんに一番近い床は健康を考えたものにしたいですね。